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カテゴリーアーカイブ: 一句を読み解く

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一句を読み解く139

大呂俳句会 投稿日:2014年3月1日 作成者: dvx223272014年3月1日

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辛うじて芽やなぎ水にとゞきけり  久保田万太郎

 柳の葉先が、かすかに水に触れているらしい。実際には触れておらず、漣が立つと触れるほどなのかもしれない。とどくかとどかないか、その際が面白いのだ。「とゞきけり」の「けり」は詠嘆の切字であるが、ここでは発見の意味合いが強い。(松)

では、発見の「けり」をいくつか。

道のべの木槿は馬に食はれけり  芭蕉
若鮎の二手になりて上りけり  正岡子規
咲き満ちてこぼるる花もなかりけり  高浜虚子
蔓踏んで一山の露動きけり  原石鼎
新涼の身にそふ灯影ありにけり  久保田万太郎
金魚屋のとどまるところ濡れにけり  飴山實
網代木は幽かに水を奏でけり  長谷川櫂
竹の皮脱ぐにも序列ありにけり  山岡麥舟
鷲の子は雪よりしろく生まれけり  岩井善子
はくれんの花たそがれてゐたりけり  北側松太

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く138

大呂俳句会 投稿日:2014年2月25日 作成者: dvx223272014年2月25日

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春風や家を出て舞ふ鉋屑  長谷川櫂
 新築中の家であろうか。どういう作業で発生した鉋屑かには触れず、「家を出て舞ふ」と鉋屑を即物的に捕らえた一句。「どういう事情か」は俳句には不要。「事情」は後に隠す、隠しても容易に事情が察しられる、そんな俳句に味わいがある。(松)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く137

大呂俳句会 投稿日:2014年2月22日 作成者: dvx223272014年2月22日

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海に入ることを急がず春の川  富安風生
 「ゆつたりと海へ入るや春の川」を否定形にした俳句である。「急がず」と言ったことで擬人法になり、春の川に意思が生まれているかのようである。大人(たいじん)の風格、春の川を長閑さでとらえた一句。(松)

 では、否定形の俳句をいくつか。

にほひある衣も畳まず春の暮  蕪村
入あひの鐘もきこえず春の暮  芭蕉
浴衣着て少女の乳房高からず  高濱虚子
美しき人は化粧(けは)はず春深し  星野立子
みづうみの波低からず雛祭  片山由美子
ひとすぢの髪も乱さず雛をさめ  稲畑汀子
つゆほども神うたがはず春ショール  久保田万太郎
猪口に瑕あつてはならず春燈  鈴木真砂女
百千鳥窯のほてりのまださめず  飴山實
この暑さどかと動かず道元忌  長谷川櫂
柏餅いまも雄心なしとせず  清水芳朗
遺すもの一切あらず軒氷柱  山本しほ

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く137

大呂俳句会 投稿日:2014年2月16日 作成者: dvx223272014年2月16日

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かりぬいの鏡の中を牡丹雪  小寺敬子

 花嫁衣裳のような改まった場所で着る衣服の仮縫いかもしれない。昔なら、ごく普通の光景なのだろうが、今の時世ではあまり目にすることもない。華麗な感じがするのは、仮縫いが古き良き習いに成りつつあるからだろう。牡丹雪の「牡丹」という二字が、そうした華やかな感じに花を添える。女性にしか詠めない俳句である。(松)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く136

大呂俳句会 投稿日:2014年2月13日 作成者: dvx223272014年2月13日

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冴えかへるもののひとつに夜の鼻  加藤楸邨

 「もののひとつに」はいわば説明、「説明」の俳句は、常識をなぞるだけなのでよくないとされるが、この句の場合の「夜の鼻」は常識をはるかに飛び越えている。「冴えかへるもののひとつに夜の月」などと置けば常識、「夜の鼻」が味わいなのである。(松)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く135

大呂俳句会 投稿日:2014年2月9日 作成者: dvx223272014年2月9日

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牛市や赤い椿が泥の上  藺草慶子

「牛市や」と上五を「や」で切っているが、牛市のぬかるんだところに赤い椿が落ちている、という一物仕立てに近い句である。春の泥にのった椿の紅があざやか。やがては牛に踏みにじられるがゆえに美しいともいえる。(松)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く134

大呂俳句会 投稿日:2014年2月6日 作成者: dvx223272014年2月6日

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鎌倉を驚かしたる余寒あり  高浜虚子

 なぜ「余寒かな」ではないのか、この句を読んで一番気になるところである。
 切字「かな」以上に強い切れを持つのが「けり」である。虚子はより強く言い切るために、「余寒ありけり」としたかったのではないだろうか、字余りになる部分「けり」を取って「余寒あり」、いくらか報告的ではあるが、「余寒かな」以上に強い切れが生じていることには間違いない。(松)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く133

大呂俳句会 投稿日:2014年2月4日 作成者: dvx223272014年2月4日

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朝の茶のかんばしく春立ちにけり  日野草城
 かぐわしい朝茶が春の訪れを感じさせたということ。「立ちにけり」という強い切れが、茶の香りをいっそう引き立たせる。自分のごく身近なところに春は来ている、「立春、春立つ」はそんな季語である。(松)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く132

大呂俳句会 投稿日:2014年2月2日 作成者: dvx223272014年2月2日

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水仙に手相をたれて観世音  野見山朱鳥

 水仙の花の前で観音様が手のひらをたらしている。「手のひら」ではなく「手相」といったところが踏み込みである。「手相」は見られるもの。水仙が、観音のふくよかなてのひらをじっとみつめている。水仙はそんなことを感じさせる花でもある。(松)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く131

大呂俳句会 投稿日:2014年1月27日 作成者: dvx223272014年1月27日

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湯豆腐や裏は風吹く嵯峨の藪  長谷川櫂
 熱々の湯豆腐と「裏は風吹く嵯峨の藪」の寒さ、この二つの温度感を対比させた俳句である。外の寒さを描き出すことで、季語である「湯豆腐」がよりくっきりと描き出される。寒いといわずに寒さを感じさせるのは、「湯豆腐」という季語の働き、二つの温度感がよく響きあった一句である。(松)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

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