大呂30号ができました
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【俳句作品抜粋】
警官も板前もゐて夜学の灯 河野凡士
秋風に戻されて来し手紙かな 中井雪江
人影もなき過疎なれど豊の秋 成田帆里
この草も食べたことあり終戦日 岡崎政代
何もかも奪ひさりけり秋出水 浅見弓楽
箱庭の水車は風に回りけり 新暦文
石垣の間に咲いて月見草 寺嶋法子
甚平の風を着てゐるごときかな 根岸文夫
毛繕ふ猿の親子の日永かな 今井律子
釣場までふみしだきゆく夏の草 久田茂樹
青田風百万石を吹き渡る 三浦冬菫
老鶯や結納を待つ六畳間 岩見功
美しき蝶かもしれず毛虫焼く 辻雅宏
客はみな登山靴なりとろろ汁 米元ひとみ
縞馬は尾つぽも縞目秋うらら 播磨京子
この山の神の仕業か滝凍つる 森本哲雄
青春の日をさらしたる曝書かな 田村節子