大呂36号ができました
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【俳句作品抜粋】
蒲公英の絮のひとつや地図の上 河野凡士
春眠をむさぼる予後を許されよ 久田茂樹
バイオリンひとつを抱へ冬籠 今井律子
呼べば来るほどの距離なり浮寝鳥 根岸文夫
靴の紐結び直して梅探る 若林れい子
跡取りのなきを嘆きて田草取 森本哲雄
海人へ雪ひとひらや海越えて 杉本雄一
外套を脱ぎて怒りをなだめつつ 成田帆里
年ごとに小さくなりて鏡餅 星野睦子
野仏のまなざし遠き刈田かな 赤林有子
男の神の岩を畏み草の餅 村上いと子
春めくや少し派手目に試着室 中村光枝
コーヒーの香りまとうて春を待つ 田村節子
山羊の子にさよなら言うて卒業す 堀田一枝