大呂37号ができました
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【俳句作品抜粋】
日向ぼこ幼き母を知る人と 赤林有子
大磯に今も降りけり虎が雨 根岸文夫
サングラス下手な英語を大胆に 河野凡士
もう誰も座らぬ椅子の夜長かな 村上いと子
富士を背に草食む牛の日永かな 今井律子
おおーいと呼べば来さうや春の雲 山口海風
冬の日に温まりゐる墓石かな 子田参三
雲の峰アルパカの毛を刈り上げて 若林れい子
花吹雪花のトンネル抜けゆける 星野睦子
城崎や妻と揃ひの貸し浴衣 杉本雄一
マネキンの腕ばらばらに更衣 久田茂樹
酒蔵をうねるうつぱり夏祓 三浦しのぶ
真つ黒な車体に映ゆる皐月かな 西山一則
ひと時のつもりがひと日春炬燵 森本哲雄
屋敷神二つが並ぶ新樹かな 田村節子