↓
 

大呂俳句会

ネット俳句会

  • top
  • 投句
    • 投句訂正
  • まいまい句会選句
  • 2025/12選句結果
    • 2025/11選句結果
    • 2025/10選句結果
  • 大呂俳句会に入会
  • 添削コーナー
  • 管理

カテゴリーアーカイブ: 一句を読み解く

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

一句を読み解く 199

大呂俳句会 投稿日:2016年4月21日 作成者: dvx223272016年4月21日

aokihumu  青き踏む左右の手左右の子にあたへ  加藤楸邨

上五、中五、下九と刻んで変則である。「青き踏む左右の子らと手をつなぎ」ととても便利に表現できるのに、なぜ言葉を不自由に使おうとするのだろうか。ここに立ち止まらなければ、私たちの俳句は一歩前に進むことはできない。言葉を不自由に使うことで、読みもいささか不自由になるのはあたりまえ、スローモーションの一こま一こまのように読み進むことになる。そのあたりにこの句味わいがあるのかもしれない。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く 198

大呂俳句会 投稿日:2016年4月11日 作成者: dvx223272016年4月11日

sakuradai桜鯛螺鈿の鱗こぼしけり  川崎展宏

厳密に言えば、「螺鈿のような鱗」である。「桜鯛螺鈿ような鱗あり」ではスピード感をそこねてしまう。「ような」を切り捨てて「螺鈿の鱗こぼしけり」と一気に詠み抜いた。俳句はスピードでもある。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く 197

大呂俳句会 投稿日:2016年2月28日 作成者: dvx223272016年2月28日

buranko鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし  三橋鷹女
 この助動詞「べし」は命令形、愛は奪いなさい、ということ。脚韻をふみながら対句を実現させている。句のいささか強引な内容ともあいまって、小気味のいい調べである。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く 196

大呂俳句会 投稿日:2015年12月23日 作成者: dvx223272015年12月23日

hosizora-pl北風に吹かれて星の散らばりぬ  今井杏太郎

 「北風に星の散らばるごとく」なら直喩の単純な俳句であるが、「ごとく」を飛び越えることで暗喩の俳句に昇華している。晴れ渡った夜空を鳴り渡る北風、荒々とした美しさが描き出された。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く 195

大呂俳句会 投稿日:2015年9月28日 作成者: dvx223272015年9月28日

koorogi 虫なけばなかねば更に夜の淋し
    大谷繞石(じょうせき)

 普通の文章なら「虫なけば淋しなかねば更に夜の淋し」である。字数が限られているから、最初の「淋し」が省略されている。省略されながらも調べが美しいのは「なけば」「なかねば」が対句となって響きあうからである。省略された最初の「淋し」は余韻でもある。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く 194

大呂俳句会 投稿日:2015年9月18日 作成者: dvx223272015年9月18日

akanomama人なぜか生国を聞く赤のまま  大牧広

 二つの要素が入る取り合わせの俳句である。一つは「人なぜか生国を聞く」、もう一つは「赤のまま」である。この二つの要素に関連性はない。読む側は、関連のない二つの要素がどう調和しているか感じ取ることになる。ちぐはぐな感じなら取り合わせに効果はなく、なんとなくわかるようならいい取り合わせ、まさにぴったりならば今度は「付きすぎ」ということになる。「なんとなく」、取り合わせの俳句はその辺の呼吸が大切である。句の「赤のまま」もなんとなく良い。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く 193

大呂俳句会 投稿日:2015年8月25日 作成者: dvx223272015年8月25日

hanano昼は日を夜は月をあげ大花野  鷹羽狩行
 俳句は当たり前の文芸でもある。当たり前を詠んで、相手に届いた内容が当たり前でとどまっていれば凡庸な俳句でしかないが、届いたものに相手の共感をよぶ何かがあれば、すぐれた当たり前ということになる。誰もが知っていながら、ふだんは見落とされている当たり前、それを探し出すことが俳句の醍醐味ではないだろうか。
 句の「昼は日を夜は月をあげ」もまた当たり前。「花野」という季語が置かれて、一対の屏風絵ができあがった。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く 192

大呂俳句会 投稿日:2015年7月12日 作成者: dvx223272015年7月12日

hitoe羅に隠しきれざる五欲かな 山本恭子

 「羅」といえば、涼しい、端正、清楚などの言葉が浮かんでくるが、句の「羅」はちょっと暑苦しい。五欲のなかでも「色欲」というところであろうか、「羅」という透けるような素材をうまく詠みこんだ技の一句というところ。(m)

*「隠しきれざる」は俳句に取り込める表現方法、覚えておきたいものです。

「朝霧の隠しきれざる」「万緑の隠しきれざる」「秋扇の隠しきれざる」「恋猫の隠しきれざる」「竹林に隠しきれざる」などなど。

青蘆の隠しきれざる夕日かな 松太

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く 191

大呂俳句会 投稿日:2015年6月21日 作成者: dvx223272015年6月21日

kindeikyou泥を食ふ蚯蚓金泥一切経  藤英樹

 「一切経」は5000巻にも及ぶ経典で、中でも紺色の紙に金の文字で書かれたものが「金泥一切経」である。仏教全般を網羅した大変ありがたいお経ということになる。
 掲句は、そのありがたい経典と「泥を食ふ蚯蚓」が天秤ばかりの上で吊り合っているかのようである。「泥を食ふ蚯蚓」の代わりに「飯を食ふ人間金泥一切経」でも「草を食ふ鹿の子金泥一切経」でもいいわけだが、「泥を食ふ蚯蚓」としがない命を描いたところにこの句の味わいがある。「泥を食ふ蚯蚓」と「金泥一切経」は暗喩で吊り合っているのだが、その吊り合いを支える天秤ばかりは「宇宙」という概念に他ならない。(m)

*長谷川櫂プライベートサイトより引用

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く 190

大呂俳句会 投稿日:2015年6月18日 作成者: dvx223272015年6月18日

顔入れて顔ずたずたや青芒 草間時彦

 何のためにそんなところへ顔を入れたのか。俳句は字数の限られた文芸だけに、それをいちいち説明していては成り立たない。しかし、俳句の宿命で「何のために」という無言の問いかけは常に付いて廻る。したがって、「何のために」がさっぱりわからない俳句は、ひとりよがりの俳句として片付けられてしまうことになる。掲出の句は、草刈の場面などが想像できるが、誰しもが一度は経験しているようなこと、それゆえに「何のために」が省略できるのである。野球ボールを探しに青芒に分け入った、そんな子供のころが思い出された。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

会員募集

大呂俳句会は句会を通して俳句を学ぶ集まりです。

年会費は3000円、
年の途中で退会する場合でも、会費は返却いたしません。
年四回、俳誌「Dairo」を発行します。
会の運営は編集部が行います。

入会はこちらから。http://dairo.main.jp/?page_id=423

検索

大呂バックナンバー

バックナンバーは一部1,000円(送料込み)です。お問い合わせからお申し込みください。

——-


【大呂46号】2025・立冬


【大呂45号】2025・立秋


【大呂44号】2025・立夏


【大呂43号】2025・立春


【大呂42号】2024・立冬


【大呂41号】2024・立秋


【大呂40号】2024・立夏


【大呂39号】2024・立春


【大呂38号】2023・立冬


【大呂37号】2023・立秋


【大呂36号】2023・立夏


【大呂35号】2023・立春


【大呂34号】2022・立冬


【大呂33号】2022・立秋


【大呂32号】2022・立夏


【大呂31号】2022・立春


【大呂30号】2021・立冬


【大呂29号】2021・立秋


【大呂28号】2021・立夏


【大呂27号】2021・立春


【大呂26号】2020・立冬


【大呂25号】2020・立秋


【大呂24号】2020・立夏


【大呂23号】2020・立春


【大呂22号】2019・立冬


【大呂21号】2019・立秋


【大呂20号】2019・立夏

これ以前のバックナンバー

大呂俳句会  since2012   

©2026 - 大呂俳句会 - Weaver Xtreme Theme
↑