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カテゴリーアーカイブ: 一句を読み解く

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一句を読み解く 219

大呂俳句会 投稿日:2019年9月23日 作成者: dvx223272019年9月23日

張板の夕日となりし蜻蛉かな  澤田はぎ女
 「張板」は、洗って糊づけした布を張って乾かす板。それに夕日が当たっている。蜻蛉が来てそこに止まったのだろうか。夕日が当たっている、蜻蛉が止まっている、そんな説明を一切省いて、一気に「蜻蛉かな」まで詠み下す。俳句はまさにスピードである。(m)「季語 蜻蛉(秋)」

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く218

大呂俳句会 投稿日:2019年3月8日 作成者: dvx223272019年3月8日

 親子でもなくぶらんこに隣りあふ  津川絵理子

 この俳句には大きな余白がある。その余白に作者の思いを垣間見ることができるから俳句はおもしろい。「親子でもなく」という描写があるから、ぶらんこの二人は、親子くらいは年が離れているということになる、五歳と三十歳くらいかもしれないし、三十歳と六十歳くらいかもしれないが、年齢はさして重要ではない。重要なのは「親子でもなく」という否定の裏に見え隠れする「まんざら他人とも思えない」という情感である。なんとなく気になる隣りのひと、これがこの句の要といってもいいであろう。見えないものを見せる力、語らないものを語らせる力、これが俳句の醍醐味ではなかろうか。(m)「季語-ぶらんこ(春)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く217

大呂俳句会 投稿日:2018年11月24日 作成者: dvx223272018年11月24日

 はつ雪や松にはなくて菊の葉に  北枝

 見た通りに詠むことを「写生」という。俳句を作る上で基本となる「写生」であるが、見たままを詠むということは、また、ただごとを詠むということでもある。したがって、「写生」をただごとにさせない技が俳句の力と言ってもいいのかもしれない。掲句、「初雪が菊の葉つぱにつもりけり」ではただごと、「松にはなくて」の視点がただごとから救っているとも言える。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く216

大呂俳句会 投稿日:2018年7月15日 作成者: dvx223272018年7月15日

軽井沢も暑いと聞いて満足す  丸谷才一

 「電話」と前書きがある。この句の季語は「暑し」であるが、句全体からただよう季題は「避暑」ということ、避暑に行けないものの後退的な「満足」にユーモアがある。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く215

大呂俳句会 投稿日:2018年7月8日 作成者: dvx223272018年7月8日

雨雲に誰籠るらん夏の山  岩井善子

 前書きに「立石寺四句」とあるうちの一句である。この句の季語は「夏の山」であるがそれとは別にもう一つの季題が見え隠れしている。「雨雲に誰籠る」とあれば当然「夏安居、雨安居」に思いが及ぶ。季語である「夏の山」を取って「雨雲に誰籠るらん立石寺」としても無季にはならない。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く214

大呂俳句会 投稿日:2018年3月13日 作成者: dvx223272018年3月13日

水音に水はあつまり初桜  菊田一平
 本来は水が集まってそこに水音が生まれる。その文章間違っていますよ、と言われそうだが俳句の世界ではその因果関係の矛盾が詩情を生む。「初桜水あつまりて水の音」から「水音に水はあつまり初桜」までの距離を吟味してみたい。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く 213

大呂俳句会 投稿日:2018年1月8日 作成者: dvx223272018年1月8日

建長寺様の木の葉は空にあり  今井杏太郎

 即物的に詠むということは、情報量をできるだけ少なくするということでもある。この句の場合は「空にあり」という描写がそれにかなっている。情報もっと詰め込もうとすれば、

 建長寺様の木の葉は風に舞ひ

 くらいになるのだろうが、情報を与えすぎたことで句が凡庸になってしまっている。「空に舞ひ」から「空にあり」までの距離、簡単に跳び越えられそうな距離のようにも見えるが、これがどうして、なかなか至難な距離でもある。推敲の険しく遠い距離と言ってもいいであろう。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く 212

大呂俳句会 投稿日:2017年12月21日 作成者: dvx223272017年12月21日

寒林にその青空を映す水  野中亮介

 「寒林に青空を映す水」が句の原型であるが、そのままでは字足らず。そこで浮かび出たのが、「その」という指示代名詞である。単に五七五の帳尻を合す指示代名詞ではない。「青空」を強調する「その」でもある。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く211

大呂俳句会 投稿日:2017年10月8日 作成者: dvx223272017年10月8日

秋といふ大きなうしろすがたかな  三玉一郎

 「大いなる後ろ姿のような秋」という直喩が前提にあって、その語順をくるりと回して見せることで暗喩が成立した一句、「大きなうしろすがた」、まるで父親の寂しい後ろ姿のようである。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

一句を読み解く210

大呂俳句会 投稿日:2017年8月24日 作成者: dvx223272017年8月24日

二色の絵具に足るや秋の雲  召波

 空を描いているのであれば絵具は白と青であろうか。「秋の雲を描くのであれば絵具は二色でいい」これがこの俳句の原型。季語である「秋の雲」を修飾せずに下五にぽんと置きかえることで「間」が生まれた。季語に触らない、これが大切である。(m)

カテゴリー: 一句を読み解く, 一句鑑賞

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