一句を読み解く99

障子張り替へて薄暮の水の音 本宮哲郎
「張り替へて」の「て」が、句に因果関係を要求する。「張り替へて、さあどうした」というように。この句の場合は、張り替えて一息ついたら、薄暮の中から水音が聞こえてきたということ。「障子張り替へて明るくなりにけり」では、完全な因果関係、句が理屈に陥る。「薄暮の水の音」が因果関係を少し離れている。そこが味わいである。(松)


障子張り替へて薄暮の水の音 本宮哲郎
「張り替へて」の「て」が、句に因果関係を要求する。「張り替へて、さあどうした」というように。この句の場合は、張り替えて一息ついたら、薄暮の中から水音が聞こえてきたということ。「障子張り替へて明るくなりにけり」では、完全な因果関係、句が理屈に陥る。「薄暮の水の音」が因果関係を少し離れている。そこが味わいである。(松)