一句を読み解く90

百舌ひゞく脂ほとほと失せし身に 相馬遷子
自らの死期を悟って俳句がまったく作れなくなる人もいれば、死の間際まで俳句にかかわろうとする人もいる。
「百舌ひびく」は百舌の鳴き声がひびくということ。「脂ほとほと失せし身」は胃がん末期の作者自身、この句が収録されている句集『山河』のなかには「鏡見て別のわれ見る寒さかな」という凄まじい一句もある。自らの死をも冷徹な目で見つめなければならない俳人の業がここにある。(松)


百舌ひゞく脂ほとほと失せし身に 相馬遷子
自らの死期を悟って俳句がまったく作れなくなる人もいれば、死の間際まで俳句にかかわろうとする人もいる。
「百舌ひびく」は百舌の鳴き声がひびくということ。「脂ほとほと失せし身」は胃がん末期の作者自身、この句が収録されている句集『山河』のなかには「鏡見て別のわれ見る寒さかな」という凄まじい一句もある。自らの死をも冷徹な目で見つめなければならない俳人の業がここにある。(松)