↓
 

大呂俳句会

ネット俳句会

  • top
  • 投句
    • 投句訂正
  • まいまい句会選句
  • 2026/02選句結果
    • 2026/01選句結果
    • 2025/12選句結果
  • 大呂俳句会に入会
  • 管理

カテゴリーアーカイブ: エッセイ

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

引越し

大呂俳句会 投稿日:2012年3月8日 作成者: dvx223272012年3月8日

さまざまの事情から引っ越す事になった。想像はしていたが、明らかに想定していた以上の荷の多さに我ながら呆れる。理想は昭和の頃のシンプルな生活。卓袱台と茶箪笥、箒とはたき、盥と洗濯板とまでは言わないが、卓袱台をたたんで布団を敷いて寝る。ものが少なければ片付ける手間もはぶける。いったい何時からこんなに物が増えたのだろう。探し物をする度に物に支配されているような腹立たしさに駆られる。一番悪いのは自分だ、わかっているぶん自分に腹がたつ、が人に指摘されればもっと腹が立つ。人の心とは何と厄介なものなのだろう。
この際大いに整理したいと考えるが、なかなか進まない。人様から見ればたいしたことでもない物、つまらない物が当人にとっては大切なのだ。だがちょっと待て、ダンボールに物を詰めつつふと頭をよぎったものがある。これでは自分の下手な俳句と同じではないか。あれもこれもと言葉を詰め過ぎ言わずもがなのことを言う。物が整理できなくて、どうして言葉が整理できようか。と思っては見たものの実践は難しい。考えて考えてまた一つまた一つダンボール箱がふえる。(立)

もどき

大呂俳句会 投稿日:2012年3月4日 作成者: dvx223272012年3月4日

 先日調理をしていて、パン粉をきらしているのに気がついた。小麦粉 溶き玉子と手順はすすみこれから買いに走るのは面倒だ。子供でもいれば使いにたのむのだが、生憎いない。冷凍していたパンを下し金でガリガリと擂り下ろし事なきを得た。普段のものよりしっとりとして、フライの衣も柔らかい気がする。考えてみればパン粉の代用は他にもありそうだ。凍豆腐なども下ろして使えそうだ。代用と言えば聞こえが悪いが、がんもどきなどは、もどきという以上、雁の肉の代わりとして作られたものだろう。精進料理では鰻の蒲焼だって豆腐や蓮根などを使いそれらしく作る。この工夫が精進料理という一つの分野を確立してきた。小麦粉のグルテンから肉もどきまで作り上げるのだから、いつの世も食い意地が張っている人間はいるものらしい。それにしても、昔の出家者は修行をしながら、それまでして肉や魚を食べたかったのかと思うと、なんだかいじらしい。(立)

湯たんぽ

大呂俳句会 投稿日:2012年2月18日 作成者: dvx223272012年2月18日

 今はやりのエコではないが、湯たんぽを使っている。猫のためとストーブのお湯を無駄にしないために。何についていたか忘れたが、おまけにもらった湯たんぽはプラスチック製で色もカラフル、手の平サイズと愛らしい。大中小と三つの湯たんぽのお湯は翌朝の掃除や洗面に利用しているが、ある日顔を洗おうとして、気がついた。湯たんぽのお湯が実に適温なのだ。給湯器からのお湯はいつでも快適に温度設定できるが、それとは何か違う。オール電化の家は便利だが、何かに欠ける。その何かがあった、湯質が柔らかいのだ。たぶん沸騰したお湯が、時間をかけてゆっくりと冷めて行ったことによるのかも知れない。
 湯冷ましという言葉がある。文字通りお湯を冷ましたものだが、ゆっくりと冷ましたお湯と熱湯に水をそそいだお湯は明らかに味が違い、湯冷ましの湯は甘い。人の手ではなく時間が調理するものがある。(立)

芹摘み

大呂俳句会 投稿日:2012年2月15日 作成者: dvx223272012年2月15日

 「今度いっしょに摘みにいきましょう」と言われ芹の美味しさもあいまって芹への興味がわいてくる。おいしい芹が食べられるうえ、芹摘みに行けるとは。都会では絶対にあじわえない。たとえ芹を食べることができても摘みには行けない。俳句をつくる者としてはぜひ経験しておきたいことだ。あちこち雪が残っている中、長靴をはいて畦を渡り山裾の田んぼを流れる川に着く。春の気配はあるもののまだ冬景色のなか、芹の青さは新鮮で寒いながらも気持ちを明るくしてくれる。まるで古人(いにしえびと)のように芹を摘んで過ごすひととき、こんな贅沢があるだろうか。摘んだ芹の量はいくらでもないが、過ごした時間は遠くを旅して来たような豊かな時間だった。(立)

残雪

大呂俳句会 投稿日:2012年2月11日 作成者: dvx223272012年2月11日

 どの歳時記でも「残雪」は仲春の季語になっている。二十四節気の区分で言う「初春(しょしゅん)」は立春から啓蟄の前日までの約ひと月間、「仲春(ちゅうしゅん)」は、啓蟄から清明の前日までの約ひと月間である。暦に置き換えると、仲春は三月六日頃から四月四日ころまでで、「残雪」が仲春の季語ということは、初春の頃は、まだ雪が降り続く期間とみていい。
 今年の天候がそれをよく語っている。立春をすぎてからの大雪は、日本ばかりでなくヨーロッパも震え上がらせている。青森市の酸ヶ湯や山形県の大蔵村では四メートルを越える積雪を記録している。新潟県の上越地方の山間部でも積雪が四メートルに迫ろうとしている。

  雪残る畦をわたつて芹つみに 岩井善子

 句は、畦道に残った雪を踏んで田芹を摘みにゆくという。あたたかい一日だったのだろう。今年は田も山も厚い雪に覆われていて、当分のあいだ、芹摘みにはゆけそうにもない。「残雪」という季語には土の匂いがある。ほのかに暖かい土のにおいをかげるのもまだまだ先の話である。(きぬた)

写生

大呂俳句会 投稿日:2012年2月8日 作成者: dvx223272012年2月8日

 高々と枯れ了せたる芒かな

 俳句写生論を唱えた虚子の句である。芒が枯れた様子を句にしたものだが、ちょっと俳句に手を染めた人なら、このくらいはできそうと思わせる句だ。俳句を学んですぐの頃「俳句は素直に見たままをいいなさい」と言われた人もおおいと思う。では見たままの俳句と、虚子の句とどこが違うのだろう。少し俳句を学べば、「高々と枯れきってゐる芒かな」「青空に芒の枯れて高々と」くらいは作れるかもしれない。ところがこの句で動かせない言葉が、「了せたる」である。この「了せたる」が、芒を始めとして、多くの命あるものが、その命を全うしきった安らかな充実感に満ち、さらには天地の運行にまで及ぶ思いを起こさせる力なのである。写生でありながら写生でない、ここが俳句と、俳句に近い俳句との大きな差ではないだろうか。このたった五文字が俳句の何たるかを決定づける。そこに気がつき言葉を探しに言葉の海に乗り出すのである。そして、その五文字が見つかった時、ジグソウパルズの最後の一ピースがはまった瞬間のような達成感を持つ事ができる。もちろん途中で暗礁に乗り上げ、挫折する時もあるのだが・・・(立)

車窓

大呂俳句会 投稿日:2012年2月5日 作成者: dvx223272012年2月5日

 今年は大雪だ。先日、用事で新潟から長岡まで信越線に乗った。案の定ダイヤは大いに乱れている。
 車で移動する者にとって、たまには列車の窓からぼんやりと外を眺めるのはいいものである。
雪の量は新津を過ぎるあたりからふえはじめ田上、加茂あたりに来るとだんだんと景色も変わってくる。長岡につく頃は同じ雪景色でも、新潟あたりと印象はかなり違う。雪が深くなるにつれ屋根の雪は屋根の形をとどめず、軒の雪も母屋の雪も一緒になり、一枚の大きな雪が家の上に乗っているようだ。木立も藪も人の行く道すら、全ての境界が曖昧になり、ものの形はなだらかな曲線にかわって行く。電窓の四隅にもうっすらと雪が張り付き、視界を丸くしている。
 雪がもたらす生活の大変さは想像をこえるものがあるが、そのやわらかな丸味を帯びた風景をみていると、穏やかで心地よい。それは、寡黙で辛抱強いと言われる、越後人の気質を形にしたようだ。一筋縄ではいかない自然と共存するむずかしさを知り、自分の心と折り合いをつける方法を知っている。長く雪に親しんできた人々には、自ずと穏やかで広やかな気持ちが育っていくのかも知れない。(立)

節分と立春

大呂俳句会 投稿日:2012年2月4日 作成者: dvx223272012年2月4日

 きのうは節分。新潟県三条市の法華宗総本山本成寺の「節分鬼おどり」を見てきました。室町時代本成寺の僧兵と農民が力を合わせて盗賊を追い払ったという故事にならって赤鬼や青鬼を追い払うというもの。雪や霰の降る境内では、敵役の鬼に抱かれた子どもが大きな泣声をあげていました。
 「節分」は「季節を分ける」という意味で、以前は立春、立夏、立秋、立冬の前日すべてが節分でしたが、今は二十四節気の一番最初の節である立春の前日だけをさすようになりました。つまり、立春は「正月」とは別のもう一つの年の初めであり、節分は「大晦日」とは別のもう一つの年の終りということ。鬼という悪疫を追い払って新しい年を迎えるというのが節分の日の「追儺」の行事というわけです。
 
 春立つや加賀も越後も雪深く 長谷川櫂

 ことのほか大雪の今年、周りを見渡しても春の気配すらありません。それでも、一日一日、日が長くなっているのはよく分かります。月並みな言葉ですが、雪が深ければ深いほど春を迎える喜びは大きいもの、雪の下では、苦味の淡い雪国ならではの蕗の薹がもう芽吹いているはずです。(きぬた)

猫の恋

大呂俳句会 投稿日:2012年2月4日 作成者: dvx223272012年2月4日

 ここ数日、雪の夜更けに声をあげてうろつく猫がいる。猫の恋だ。毎年寒さの一番厳しいこの頃に聞くあの声には、命のせつなさと確実にめぐって来る季節の移ろいを感じさせられる。猫好きの者にとっては、これ以上不幸な猫は増やしたくない。春になるとあちこちで見かける野良の仔猫には可愛さより、憐憫の情が強い。とはいえ、当の猫たちは本能のまま子孫をふやし、お腹がすけば声を上げて餌をねだる。何の屈託も考えもない。
 仔猫は母猫について行動するが、父親の姿はみた事がない。面白いのは真っ白な母猫から、真っ白、黒に部分的な白が混ざったもの、三毛、と全く違う三種類が生まれたりする。君たちのお父さんはいったいどんな毛並みなのと、想像するばかりだ。性格も兄弟と思えぬほど違う。見た目からは想像も出来ない仔もいる。トンと膝に上がってくる猫を抱きながら、この仔のお父さんはこんな甘ったれだったのか、いやいや君のおじいさんかも知れないね、などと話しかけても猫は何も答えない。
 犬も猫も人に近く暮らしながら、猫はその恋を読まれ、仔を読まれてきた。多くの文人俳人が好んできたのは、人との絶妙な距離の保ちかたにあるのかも知れない。王朝の和歌の世界には猫は登場しないが、俳句の世界では人気ものだ。(立)

引き算

大呂俳句会 投稿日:2012年2月4日 作成者: dvx223272012年2月4日

 何年か生け花を教えている。「お花は引き算です、どの花も素敵だ綺麗だと入れると、ごちゃごちゃとしてすっきりとは見えませんから、どの花のどこを生かすか考えて下さい、それにはいらない枝や葉、あるいは花も切る必要があります。」と伝えている。
 これは生け花に限った事ではない。先般テレビを見ていたら、味付けに自信のない主婦が登場し、市販のたれやドレッシングで冷蔵庫が一杯になり困っているとの相談が寄せられていた。その時の答えが、まさに引き算の発想。市販のものはそれだけで味が完成され、何かを足す余地が残っていない。つまりこの料理にはこのたれ、このドレッシングと決まっていて応用の範囲が極めて狭い。それならもっとシンプルな基本のたれを自分で作り、料理に応じて足してゆけば料理の幅が広がり基本のたれ一つで事が足りる。
 服につけるアクセサリーにしても美しいからと手当たり次第につけたらみっともないばかりか、とんでもないセンスの悪い着こなしになってしまう。
 この引き算の発想は俳句にも大切。言いたいことを全て言ってしまえば、読み手の思いが入る余地がない。句を読んだ当人はいいおせて満足かもしれないが読者は、「ああそうですか」と納得して終わりだ。芭蕉の言葉に「いいおおせて何かある」。というのがある。表現をしつくたとしても俳句にはならない。(立)

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

まいまい句会

まいまい句会の投句一覧アップいたしました。
選句名は、苗字を省略してください。
自分の俳句は選べません。

選句は3句、選句締め切りは23日です。
選句は

こちら

からでもOKです。

大呂立夏号 原稿投句

下のURLから投句できます。締切は3月31日、冊子専用の投句です。

http://dairo.main.jp/?page_id=22165

会員募集

大呂俳句会は句会を通して俳句を学ぶ集まりです。

年会費は3000円、
年の途中で退会する場合でも、会費は返却いたしません。
年四回、俳誌「Dairo」を発行します。
会の運営は編集部が行います。

入会はこちらから。http://dairo.main.jp/?page_id=423

検索

大呂バックナンバー

バックナンバーは一部1,000円(送料込み)です。お問い合わせからお申し込みください。

——-


【大呂47号】2026・立春


【大呂46号】2025・立冬


【大呂45号】2025・立秋


【大呂44号】2025・立夏


【大呂43号】2025・立春


【大呂42号】2024・立冬


【大呂41号】2024・立秋


【大呂40号】2024・立夏


【大呂39号】2024・立春


【大呂38号】2023・立冬


【大呂37号】2023・立秋


【大呂36号】2023・立夏


【大呂35号】2023・立春


【大呂34号】2022・立冬


【大呂33号】2022・立秋


【大呂32号】2022・立夏


【大呂31号】2022・立春


【大呂30号】2021・立冬


【大呂29号】2021・立秋


【大呂28号】2021・立夏


【大呂27号】2021・立春


【大呂26号】2020・立冬


【大呂25号】2020・立秋


【大呂24号】2020・立夏


【大呂23号】2020・立春


【大呂22号】2019・立冬


【大呂21号】2019・立秋


【大呂20号】2019・立夏

これ以前のバックナンバー

大呂俳句会  since2012   

©2026 - 大呂俳句会 - Weaver Xtreme Theme
↑