節分と立春

きのうは節分。新潟県三条市の法華宗総本山本成寺の「節分鬼おどり」を見てきました。室町時代本成寺の僧兵と農民が力を合わせて盗賊を追い払ったという故事にならって赤鬼や青鬼を追い払うというもの。雪や霰の降る境内では、敵役の鬼に抱かれた子どもが大きな泣声をあげていました。
「節分」は「季節を分ける」という意味で、以前は立春、立夏、立秋、立冬の前日すべてが節分でしたが、今は二十四節気の一番最初の節である立春の前日だけをさすようになりました。つまり、立春は「正月」とは別のもう一つの年の初めであり、節分は「大晦日」とは別のもう一つの年の終りということ。鬼という悪疫を追い払って新しい年を迎えるというのが節分の日の「追儺」の行事というわけです。
春立つや加賀も越後も雪深く 長谷川櫂ことのほか大雪の今年、周りを見渡しても春の気配すらありません。それでも、一日一日、日が長くなっているのはよく分かります。月並みな言葉ですが、雪が深ければ深いほど春を迎える喜びは大きいもの、雪の下では、苦味の淡い雪国ならではの蕗の薹がもう芽吹いているはずです。(きぬた)
