季語散策36 氷柱

軒や崖、木の枝などから垂れ下がる氷のこと、水のしずくが凍ってできる。
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井のもとの草葉に重き氷柱かな 鬼貫
井戸端の草に垂れ下がった氷柱、いずれは人に踏まれてしまう。
人の世の往き来映れる氷柱かな 柏翠
道を行く人たちの姿を映す氷柱。氷柱のこちら側は人の世から遠ざかっているのか。
大氷柱北斗の星と響きあふ 山本しほ
音のない響きであろうか。「響きあふ」といっていながら深閑としている。
切ッ先に月光を溜め氷柱かな 西村和子
美しい宝石のような氷柱。
風神の折つてゆきたる氷柱かな 岩井善子
想像力を遊ばせた一句。
