一句を読み解く110
北風や青空ながら暮れはてて 芝不器男
「北風や」と上五を「や」で切って、最後は助詞「て」で終わる俳句、よく目にする形の一つで、助詞「て」は後につなげる働きを持っている。「暮れはててさびしい」とか「暮れはてて美しい」とか、「さびしい」「美しい」などが余韻に置き換えられた俳句で、余韻は作者の心持を浮かび上がらせている。北風が鳴り渡る美しい夕空である。(松)
北風や青空ながら暮れはてて 芝不器男
「北風や」と上五を「や」で切って、最後は助詞「て」で終わる俳句、よく目にする形の一つで、助詞「て」は後につなげる働きを持っている。「暮れはててさびしい」とか「暮れはてて美しい」とか、「さびしい」「美しい」などが余韻に置き換えられた俳句で、余韻は作者の心持を浮かび上がらせている。北風が鳴り渡る美しい夕空である。(松)