季語散策27 菊
キク科の多年草。奈良時代に中国から日本に渡って来た。江戸時代のころから観賞用としての菊作りが盛んになったという。香気があり色も鮮やか。
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白菊の目にたてゝ見る塵もなし 芭蕉
一塵も寄せつけぬ菊の気品。
一臓と一腑を病んで菊枕 飴山實
作者は長い間腎臓をわずらった人、菊枕は長寿をもたらすという。
菊なます仏の膳のまん中に 山本しほ
こちらの菊は食用菊。
ふたいろの菊干してあり山日和 野木藤子
菊花茶にでもするのだろう。しづかな山里の風景。
枯菊といふにはあはれ花の色 岩井善子
枯菊は冬の季語。枯れつつ鮮やかな色も残っている。
(松)
