春宵やいま別れ来し人に文 村上杏史

何かいい忘れたのであろうか。それとも、本人を前にして言いかねるような内容だったのか。いろいろ想像できるが、「春の宵」という情緒たっぷりな季語の働きを念頭に置くと、野暮な詮索は無用ということになりそう。それが男女であれば、別れがたい春の宵のひとときであったのだろう。いい時間を過ごしたあとのこころ残りがうかがわれる一句である。(kinuta)


何かいい忘れたのであろうか。それとも、本人を前にして言いかねるような内容だったのか。いろいろ想像できるが、「春の宵」という情緒たっぷりな季語の働きを念頭に置くと、野暮な詮索は無用ということになりそう。それが男女であれば、別れがたい春の宵のひとときであったのだろう。いい時間を過ごしたあとのこころ残りがうかがわれる一句である。(kinuta)