咲きかねて紅充ちし冬牡丹 渡辺水巴

若い莟を摘み取って、わざわざ花期を遅らせて咲かせるのが冬牡丹。江戸期の歳時記『滑稽雑談』には「人巧をもって天地造化の力を盗んでこれをなす、まことに怪しむべきものなり」とある。知恵を持って自然の摂理を捻じ曲げた花ということであろうか。水巴の句、明日開く牡丹かもしれない。莟ゆえにひときわ色が鮮やかな冬牡丹である。(きぬた)


若い莟を摘み取って、わざわざ花期を遅らせて咲かせるのが冬牡丹。江戸期の歳時記『滑稽雑談』には「人巧をもって天地造化の力を盗んでこれをなす、まことに怪しむべきものなり」とある。知恵を持って自然の摂理を捻じ曲げた花ということであろうか。水巴の句、明日開く牡丹かもしれない。莟ゆえにひときわ色が鮮やかな冬牡丹である。(きぬた)