影のごと人去りゆけり氷り滝 鷲谷七菜子

影のごとく「どこを」去ったのか、この「どこを」が省略された俳句である。滝の前を去ったとも読めるし、作者のかたわらを去ったとも読める。深読みすれば作者の心の中を去ったと読めないこともない。影のごとく氷り滝の中へまぎれてゆく透明人間のようでもある。『花寂び』(きぬた)


影のごとく「どこを」去ったのか、この「どこを」が省略された俳句である。滝の前を去ったとも読めるし、作者のかたわらを去ったとも読める。深読みすれば作者の心の中を去ったと読めないこともない。影のごとく氷り滝の中へまぎれてゆく透明人間のようでもある。『花寂び』(きぬた)