まいまい句会感想④
春風やほそき野道を介助者と 秋ひろ
「介護者と歩む野の道春の風」
コロナ禍の最中麗か過疎暮らし 照代
このままではコロナ禍のくらしを全部説明しているようです。「コロナ禍や過疎の暮らしを麗けく」
着ぶくれて君が来るまで読む乱歩 森本哲雄 点も入って出来ている句だと思いますが、いささかご馳走が多い句だと思います。「着ぶくれて君を待ちゐるベンチかな」物足りないと思うかも知れませんが俳句は少し物足りないくらいの方が良い。
コロナ禍と言ふもののけや二月果つ 暦文
上五中七が只事だと思います。
緩やかに白菜潰す重しかな のび太
俳句の場合食べ物は美味しそうに詠むのが基本だと思いますが、この句の白菜漬けは美味しそうではありません。「寒昴桶に沈もる茎の石」など。
(立)