まいまい句会感想②
日おもてを求め葦鴨水脈引けり 雅宏
俳句は上手に言葉を省略するのが大切です。風と言う言葉があれば「吹く」はできる限り省略する、(もちろん表現によっては必要な時もありますが)一度作った句を推敲する大切さはここにあります。ここでは「日おもてを求め」の求め、「水脈引く」の引くです。「日おもてへ一筋の水脈冬の鳥」
遠火事の闇空赤く染めにけり 雅宏
これは少し当たり前ではないでしょうか。
冬菜畑立ち止まっては九九唱へ さら紗
誰が九九を唱えているのか解りません。例えば「冬菜畑九九唱へつつ下校の子」とすれば様子が見えてくると思います。
開け放ちある藩校の白障子 いつせ
出来ているので頂いた句ですが、少し面白みに欠けるようです。
(律)