一句を読み解く217 大呂俳句会 投稿日:2018年11月24日 作成者: dvx223272018年11月24日 はつ雪や松にはなくて菊の葉に 北枝 見た通りに詠むことを「写生」という。俳句を作る上で基本となる「写生」であるが、見たままを詠むということは、また、ただごとを詠むということでもある。したがって、「写生」をただごとにさせない技が俳句の力と言ってもいいのかもしれない。掲句、「初雪が菊の葉つぱにつもりけり」ではただごと、「松にはなくて」の視点がただごとから救っているとも言える。(m)