一句を読み解く172 大呂俳句会 投稿日:2014年11月30日 作成者: dvx223272014年11月30日 冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原秋桜子 しっかり読もうとすると、けっこう難解である。「おのが」を「朝の」にかえれば、「冬菊のまとふは朝のひかりのみ」でこちらは分かりいい。したがって、「おのが」に特別な意味のある俳句ということになる。冬菊がおのずから弱弱しい光を発しているような、不思議な俳句である。(m)