一句を読み解く169
下駄にのる踵小さし菊日和 鈴木真砂女
下駄に小さな踵がのっている。堅実な写生の俳句であるが、読者にどんな女性だろうと興味を抱かせるところが、単に写生にとどまらないこの句の奥行きである。「菊日和」という明るい季語が、健康的な雰囲気を漂わせている。(m)
下駄にのる踵小さし菊日和 鈴木真砂女
下駄に小さな踵がのっている。堅実な写生の俳句であるが、読者にどんな女性だろうと興味を抱かせるところが、単に写生にとどまらないこの句の奥行きである。「菊日和」という明るい季語が、健康的な雰囲気を漂わせている。(m)