一句を読み解く 182 大呂俳句会 投稿日:2015年4月12日 作成者: dvx223272015年4月12日 ゆで玉子むけばかがやく花曇 中村汀女 ふたつのことがらが描かれている。ひとつは「ゆで玉子むけばかがやく」もう一つは「花曇」、二つの事柄を取り合わせているから、こうした形を「取り合わせの俳句」ともいう。ふたつの事柄の間にどんな関係があるかといえば、それははっきりしない、はっきりしないけれども、何らかの磁力が働いていなければ取り合わせの意味をなさない。掲句で考えられる磁力は、玉子の輝きと花曇りのにび色のコントラストであろうか。単に、花曇の下でゆで卵を剥いているだけのことかもしれないのだが。(m)