6月ネット句会感想
2 あめんぼの水輪広がる寺の池
「寺の池」では句が狭い。「あめんぼの水輪広がる誦経かな」
4 大の字に眠る赤子や風涼し
「風涼し」が、視野狭窄を感じさせます。もう少し視線をあちこちに。「大の字に赤子の眠る青田かな」
5 青空やぽたりぽたりと柿の花
オノマトペが変な感じ。「ぽとり」かな。「青空をぽとりぽとりや柿の花」
6 地図を手に探し当てたる牡丹園
全部言ってしまった感じ。「ぼうたんの寺は何処や串団子」
7 汕頭のハンカチ未だ使はれず
この句もちょっと抑えて、「汕頭のハンカチ未だ箱の中」
9 万緑や瓦一枚寄進せん
天文の季語を添えてみたい。「かぎろひの瓦一枚寄進せん」「露涼しき瓦一枚寄進せん」
10 緑陰のおにぎり二つお茶ひとつ
いいっ放しの感じ。「おにぎり二つお茶ひとつ 」がどうしたのか。「緑陰でおにぎり二ついただきぬ」
12 幌畳むオープンカーに青葉風
語順を考える。「オープンカーの幌を畳める青葉かな」
13 滝行のどどどどどつと滝飛沫
「滝」の字が二つで煩わしい。「真つ青なそらより滝の飛沫かな」
14 人生の想ひそれぞれ時計草
少し説教じみています。
16 あいの風潮の香届く林泉寺
「潮の香」に風は付き物。季語は動物がいいか。「くちなはや潮の香届く林泉寺」
19 あめんぼに風良くとほる隙間あり
「隙間」がおかしな日本語。「あめんぼに風良くとほる足四本」
24 空と海一枚となり夏来る
雰囲気のある一句。「空と海一枚となる立夏かな」
(kinuta)
