春の野は気が広うなる初めかな 杉風 大呂俳句会 投稿日:2012年2月13日 作成者: dvx223272012年2月13日 杉山杉風(すぎやまさんぷう)は芭蕉の弟子、芭蕉を経済面からささえたといわれる。句は旧暦の正月のころ詠まれたのかもしれない。「気が広うなる初めは」春の開放感だけでなく、新たな年を迎えての「気が広うなるはじめ」とも受け取れる。「野」の本来の意味は山の裾野のこと、裾野からさらに広がる平野を眺めおろして晴れ晴れとした気分に浸っている。『きれぎれ』(きぬた)