大寒

この冬一番の寒波が日本列島に居座っている。太平洋側に高気圧の強い壁があって、寒波が流れて行かないらしい。七八年前、海水温上昇による暖冬が数年続いたときは、CO2よる地球環境の悪化を心配したものだが、寒すぎる冬は冬でわたしたちを憂鬱にする。
新潟市の積雪は現在二十五センチくらい、長野県と新潟県の県境の野沢温泉あたりでは積雪が二メートルを越えているというから、二十五センチなどは可愛いくらいのものでしかないのだろうが、それでも人々は除雪であたふたし、道路ではスリップ事故が多発している。
雪が降れば家の中に閉じこもる。俳句ではこれを「冬籠(ふゆごもり)」という。 地震でも台風でも雪でも、人間は所詮自然にはかなわない。自然をつかさどる神々が猛威をふるっているうちは閉じこもるのが一番。「北窓を塞ぎ」「目貼り」して猫と一緒に炬燵にうずくまる。住みつかぬ旅のこゝろや置火燵 芭蕉「勧進牒」
春が来れば旅に出ようとうつらうつら考えながら。(砧)
