牡丹鍋よごれた湯気をあげにけり 草間時彦

「牡丹鍋」の「牡丹」はいのししの肉のこと、いのししの肉が赤いことから牡丹の花にたとえられた。里に出て畑を荒らす猪を撃ってそれを鍋にしたのだろう。食べたことはないが、猪は野生、その肉にはかなりくせがあるに違いない。句の「よごれし湯気」はそのくせを表現したもの。「よごれし」は否定的な表現であるが、そこに滋養のようなものを感じるから俳句は面白い。『朝粥』(きぬた)


「牡丹鍋」の「牡丹」はいのししの肉のこと、いのししの肉が赤いことから牡丹の花にたとえられた。里に出て畑を荒らす猪を撃ってそれを鍋にしたのだろう。食べたことはないが、猪は野生、その肉にはかなりくせがあるに違いない。句の「よごれし湯気」はそのくせを表現したもの。「よごれし」は否定的な表現であるが、そこに滋養のようなものを感じるから俳句は面白い。『朝粥』(きぬた)