天地を一つにまるめ鏡餅 長谷川櫂

餅を鏡の形にして、神に供えるものが鏡餅である。三種の神器の一つ八咫鏡(やたのかがみ)に擬したものともいわれる。この句に詠まれた鏡餅なかには新しい年を迎えた天地(あめつち)が深閑として横たわる。この世を創りたもうた神に、天地つつがなきことをお見せしているようでもあるが、2012年は東日本の傷跡がまだ生々しい年。「この年は天地ずたずた鏡餅 きぬた」でもあろうか。「よい年になれ」は贅沢な願い。「何事もない年」で充分である。『初雁』(きぬた)


餅を鏡の形にして、神に供えるものが鏡餅である。三種の神器の一つ八咫鏡(やたのかがみ)に擬したものともいわれる。この句に詠まれた鏡餅なかには新しい年を迎えた天地(あめつち)が深閑として横たわる。この世を創りたもうた神に、天地つつがなきことをお見せしているようでもあるが、2012年は東日本の傷跡がまだ生々しい年。「この年は天地ずたずた鏡餅 きぬた」でもあろうか。「よい年になれ」は贅沢な願い。「何事もない年」で充分である。『初雁』(きぬた)