夕空にまぎれなかりし返り花 塚原夜潮

夕方、四時ころの空である。「まぎれな」いのは「返り花」なのか、あるいは「空」なのか。普通に読めば「返り花」が夕空にくっきりと映えている、ということだろうが、「空」が「まぎれない」と読むほうが面白い。冷たく澄んだ空。西の空にはひときわ早く金星が輝いているのだろう。美しい返り花である。『塚原夜潮句集』(きぬた)


夕方、四時ころの空である。「まぎれな」いのは「返り花」なのか、あるいは「空」なのか。普通に読めば「返り花」が夕空にくっきりと映えている、ということだろうが、「空」が「まぎれない」と読むほうが面白い。冷たく澄んだ空。西の空にはひときわ早く金星が輝いているのだろう。美しい返り花である。『塚原夜潮句集』(きぬた)