金屏にともし火の濃きところかな 高浜虚子
「金屏」は「金屏風」のこと。金泥を塗ったり金箔を貼った屏風のことである。祝い事の背景などに使われる金屏風であるが、もともと屏風は隙間風を防ぐなど寒さ対策のもの、そこから冬の季語として扱われている。句は、電球かスタンドの光が金屏に反射している光景を詠んでいる。もっとも、反射の強いところが、「ともし火の濃きところ」である。「金屏に灯しが当たっている」からもう一歩踏み込んで描写している。『五百五十句』(きぬた)
「金屏」は「金屏風」のこと。金泥を塗ったり金箔を貼った屏風のことである。祝い事の背景などに使われる金屏風であるが、もともと屏風は隙間風を防ぐなど寒さ対策のもの、そこから冬の季語として扱われている。句は、電球かスタンドの光が金屏に反射している光景を詠んでいる。もっとも、反射の強いところが、「ともし火の濃きところ」である。「金屏に灯しが当たっている」からもう一歩踏み込んで描写している。『五百五十句』(きぬた)