まいまい句会感想⓺
一雨に燻り匂ふ焼野かな 雅宏
歳時記にもよりますが季語の「焼野」は地理に分類され野焼きした跡の残っているさまを言ったもので、傍題には「焼原、末黒、末黒野」などがあります。一方「野焼」は生活に分類され、火を放って枯草を焼き払う事とあり、傍題としては「野焼く、野火、草焼く、堤焼く」などがあります。原句は一雨に燻り匂うとあるので、野を焼いているところに雨が降り出した感じがしますので、季語は「野焼きかな」と置いた方が良いのではないでしょうか。蕪村の句に、「しののめに小雨降り出す焼野かな」というのがありますが、此方はしののめ(夜明け)に音もなく降りだした雨と焼野の事しか述べていませんが、見事なまでに春の情緒が感じられます。
鬼の豆撒かれ儚き命かな 一竿
なにが「儚き命なのか」解りません。
武者凧の風を味方に空の陣 照代
ここは「武者凧や」と切ったほうが意味がすっきりします。
白猫の女坂ゆく梅の宮 ひとみ
よく意味が解らない句です。
三月の海は涙に染まりけり ゆぴー
たぶん3月11日の震災の事だとおもいますが、「三月の海」では漠然としています。はっきりと震災忌と言った方が良いと思います。「震災忌海は涙に染まりけり」
(立)
