これから迎える年末の慌ただしい流れの中にふっと訪れたエアーポケットのような時間、冬至の柚子湯にはそんな思いがある。常々思うのだが、一年を通しての様々な行事でクリスマスやバレンタインなどと比べると日本の伝統行事はどことなく影が薄い。というより商業ベースに乗りにくいのかもしれない。よく見渡せば餅花や七夕飾りはクリスマスツリーにも匹敵すると思うのだが、デパートの売り場をながめても中々ツリーのようには行きわたらない。句の内容は何かを大げさに言っているわけではないが、しみじみと幸せな家庭が伺える。幸せとはまさにこのような事なのだ。(y)「季語 柚子風呂(冬)」