まいまい句会感想③
塔頭の生垣低し初夏の雨 文夫
文夫さんの句は三句とも出来ているのですが、今一歩踏み込みが足らないように思います。
薔薇香るころやシルクを縫ひあげて ひとみ
「香るころ」ではなくて「薔薇香る」。「薔薇香るシルクのシャツを縫ひあげて」余り面白くありません。
雨粒を運びくる風夕牡丹 百合
出来ていて雰囲気もあるのですが、類想が沢山ありそうです。
鬼瓦二羽の小雀ぺちやくちやと 正文
「鬼瓦に乗つて遊べる雀の子」「ぺちやくちや」は言い過ぎです。
転校の空を仰ぎて揚雲雀 秀昭
「転校の空を仰ぎて」が少し落ち着かない言い回しのように感じます。例えば「転校や」と切って「空を仰げば〇〇〇」「空のはるかを○○○」などととするか、「転校や」として「ぐんぐん育つ雲の峰」などとした方が良いのではないでしょうか。
(立)
