翡翠のいま飛び去りしばかりなり 長谷川櫂 大呂俳句会 投稿日:2020年5月23日 作成者: dvx223272020年5月23日 前書きがある。「翡翠を描きし九谷の皿頼まれしに鶴の皿購うて帰る。妻に問われて」と。一足違いで翡翠の絵柄の皿を買われてしまった、仕方なく鶴の絵柄を買ったということ。一句全体が九谷の皿を形容しているめずらしい形の俳句である。皿を形容していながらも、翡翠の俊敏さをよく捉えている。前書きがなければないで、翡翠の飛び去った後の枝の揺れなどを思い描くこともできるが、やはり、前書きを引き受けた「飛び去りしばかりなり」のほうがおもしろい。(m)「季語 翡翠(夏)」