まいまい句会感想③
箸休め旬の旨さの菜花かな 照代
この句も全部言ってしまって何も残りません。箸休めも旬の旨さもいちいち言う必要はありません。「お浸しの花も莟も菜花かな」
笹鳴や花びら餅の餡透けて 文夫
「花びら餅」は本来宮中で行われていた葉固の儀式のを簡略化したものでお正月に頂きます。今は様々な形で商品化されていますが、本来は甘く煮た牛蒡と白みその餡を、薄く伸ばした円形の餅に挟んで二つに折ったもので、とても由緒ある和菓子です。
八朔や添削の句を妻に見せ 一竿
この句の「八朔」は八朔蜜柑のことでしょうか。「八朔」にはみかんの他にもうひとつ秋の時候としての季語があります。朔とは一日の事で、「八朔」は八月の一日をさし農事には大切な時期にあたります。陽暦に当てはめると八月の終りから九月上旬の頃で、ちょうど稲の実りの時期にあたります。そこで「田」の神に「実り」を祈願する「田の実の節句」を行う日なのです。この句はたぶん八朔蜜柑の事だと思いますので「八朔柑」とした方が良いと思います。
休校の三角ベース山笑ふ すずめ
一読「三角ベース」が解りにくいと思います。
(立)
