まいまい句会感想①
古き刻鳴らす時計や木の芽和 いつせ
「古き刻」が解ったようで解らない表現です。多分古い時計の事を言っているのではないかと思いますが。「ぼんぼんと柱時計や木の芽和」「木の芽和柱時計はぼんぼんと」
自転車に乗つて往診桃の花 百合
点も入り出来ている句ですが、これで満足するかどうは本人次第。ちょっと冷たいようですが大切なことです。
雪空を凧のごとくにはぐれ鳥 冬菊
「雪空」と「凧」冬と春の季語です。一句に二つの季節の季語が絶対入ってはいけない訳ではありませんが、必然性がなければ推敲で直すべきです。「大空を凧のごとしやはぐれ鳥」
リハビリに踏み出す一歩桜咲け 花水木
気持ちはわかるのですが、「桜咲け」は言い過ぎです。俳句を作り始めの頃はどうしても自分の気持ちを伝えようと言い過ぎてしまいがちですが、読み手を信じて言い過ぎない事。それが余韻につながり句を深く大きなものにします。もしそこまで読み手が句を読めないとしたらその人の力がないと言う事です。作句と読む力は表裏一体。選句の力はすなわち作句の力です。「リハビリに踏み出す一歩梅の花」
(立)
