まいまい句会感想②
観覧車まわり続けて去年今年 森本哲雄
季語の去年今年を上五に「去年今年まわり続けて観覧車」
矢を放つ音の静寂や冬芽満つ 文夫
弓始めでしょうか、それとも弓の練習でしょうか。いづれにしても「音の静寂」が解りません。
遠つ世の笙の音色や冬紅葉 文夫
美しいのですが、少し抽象的ではないでしょうか。
逆さ富士の影揺らぎなし冬の湖 文夫
意味も解り出来ている句なのですが、全部言ってしまったので面白みが感じられません。「冬の湖」が場所を説明しているだけなので、「逆さ富士あらたまの影揺らぎなく」。
老犬が軒に飛び入る鰤起こし 冬菊
「老犬の飛び込んで来る鰤起こし」、どこに飛び込むかは、読み手の想像力に委ねます。
(律)
