まいまい句会選句結果 9月
今回のトップは3点句、
震災の海より届き新秋刀魚 雅宏
残されて風の中なり種ふくべ りつ
息よりも軽ろき風船かづらかな 松太
虫の夜の裁ち台遅くまで灯す ひとみ
印象に残った句。
蒼あおと海の静かな厄日かな いつせ
この静かな海の後に台風の来る予感、嵐の前の静かさです。
震災の海より届き新秋刀魚 雅宏
俳句の形なら「震災の海より届く秋刀魚かな」です。「新秋刀魚」の「新」の一字が効いているかどうか。
新豆腐皿の白とはちがふ白 文夫
言い方が丁寧すぎるようです。「器とは違ふ白さや新豆腐」
コスモスや日照雨(そばえ)に濡れず道祖神 百合
濡れたほうがいいのでは?「日照雨にぬれて道祖神」
虫の夜の裁ち台遅くまで灯す ひとみ
まだまだ推敲の余地がある俳句です。「虫の夜」の「夜」は邪魔。
(m)