法師蝉煮炊といふもふたりきり 富安風生 大呂俳句会 投稿日:2018年8月24日 作成者: dvx223272018年8月24日 法師蝉はつくつくほうし、蜩はかなかなと、擬音語でもあらわされる初秋の蝉。蜩の鳴き声がどこか哀愁を帯びているのに比べ、法師蝉はいささか騒々しい。風生の句、上五が「蜩や」でも成立しそうだが「ふたりきり」のわびしさがより色濃くなりそう。法師蝉の鳴き声のなか、ささやかな夕餉の仕度が整う。(m)