まいまい句会感想②
緑陰に先客ありてためらへり 雅宏
ためらへりが不要です。
茶会とや衣桁に母の夏衣 雅宏
茶会が如何にも説明。「風かよふ衣桁に母の夏衣」くらいで十分です。いちいちお茶会などと説明を加えるのは避けたほうがよいと思います。
ひとしきり餌と格闘の蜥蜴かな くに
「ひとしきり餌と格闘の蜥蜴の子」とすると格闘している感じが出るかと思います。
山の水庭へ至りて錦鯉 かまか
「庭へ至りて」とすると説明している感じがあります。めぐらせくらいでも良いと思いますが錦鯉を季語に置いたのでは只事の俳句です。
料理待つ時はんなりと川床座敷 かまか
川床料理イコール京都イコールはんなりで面白みも発見もありません。
道の端を小鈴まろぶや草清水 政己
道の端に小鈴がまろぶのと草清水の関係が見えません。よく解らない俳句です。
子育てや燕の雛の丸い口 政己
面白みがありません。
(立)