まいまい句会感想②
陽の方へ芍薬の紅ほぐれ初む くに
出来ている句だと思います。俳句の場合「陽」は「日」を使うほうが多いようです。参考http://gokoo.main.jp/?page_id=7758
陶椅子の絵柄たのしき若葉かな ひとみ
「絵柄」が少し気になりました。例えば「唐子あそべる」などとしても良いかなと思います。
釣自慢はや三膳目の豆の飯 さら紗
出来ているのですが、仮に「栗の飯」と置いても成り立ちます。
今日よりは夏の川なる光りかな あやめ
もっと深いところで俳句をとらえた方が良いと思います。それには良い句を沢山読んでください。形としては「今日よりは夏の光を○○川」。
香を放ち咲き崩れたる真夜の薔薇 ひろし
香りを放ちながら咲き崩れる真夜中の薔薇なのでしょうが少しくどい感じがします。焦点を絞って下さい。
手を離れ自由の旅へ立つ風船 森本哲雄
「自由の旅へ立つ」が言い過ぎです。例えば「手を離れ風船一つ青空へ」くらいで良いのですが、当たり前でつまらないと思ったら、その句は捨てもっと深く考えて一句にしてください。そこを考えるのが俳句です。
逍遥の風清清し五月来る 雅宏
少し只ごとでは?
(立)