押入れに棚をふやして冬籠 山口波津女 大呂俳句会 投稿日:2017年12月23日 作成者: dvx223272017年12月23日 「○○をして冬籠」という形、「冬籠」という季語によく見かける形である。「押入れに棚をふやして」こまごまとしたものを整理している、几帳面な冬籠である。 屏風には山を画書いて冬籠 芭蕉 折々に伊吹を見ては冬籠 芭蕉 がぶがぶと白湯呑みなれて冬籠 前田普羅 一村は青菜つくりて冬籠 正岡子規 荒れ狂ふ海を忘れて冬籠 池内たけし 心消し心灯して冬籠 後藤夜半 期することなくもなくして冬ごもり 下村梅子 「○○をして冬籠」、この形で詠んでみるのも面白い。(m)