まいまい句会感想②
鍵盤をフォルテに弾き冬の朝 輝久
雰囲気だけで、内容が伝わってきません。
おでん鍋並べ夫婦の箸置かれ 輝久
此方は景色ははっきりとみえますが、報告で終わっています。
初霙美術館へと急ぐ傘 ほしくづ
形もできているのですが、只事のようです。
宵よりの雨やはらかに雛祭 ひこばえ
点も入り出来ている句なのですが、パンチがありません。
山鳥の翔び立つ音かしづり雪 ひろし
しづり雪は木の枝などから落ちる雪の事なので、「音や」と切れを入れた方が良いと思います。
芭蕉忌や祝詞は山河称へつつ ひとみ
「祝詞は山河称へつつ」は良いのですが、季語があっていません。きっともっと良い季語が見つかると思いますので、歳時記で探してください。
冬ざれの街をLED青し かまか
冬ざれより「クリスマスの街」くらいでしょうか。「クリスマスの街を灯してLED」