まいまい句会感想①
九月来る一着分のドレス生地 ひとみ
頂いた句です。「九月来る」がちょっと重い感じです。「小鳥来る」ぐらいでいいでしょう。
清純の冷奴醤油染みゆく 新米
清純が無理です。
川底に鮒身を寄する水の秋 真紀子
川底があれば季語を水の秋にする必要はないと思います。
教室に稲の香の満つ夕間暮 真紀子
「夕間暮」が効いていません。「稲の香の満つ」もややこしい。「教室は稲の香りや」。
炊きあがる釜音高し今年米 政己
この言い回しだと「何が何して何々です」と散文的です。「今年米釜音高く炊き上がる」少し平凡です。
(立)