まいまい句会感想①
見送りてひと時百合の花に寄す くに
気分が先行してしまい、少し不正確な言い回しだと思います。
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ちちははの山の雉子の遠音かな たかし
解ったようで解らない句です。父母の住んでいる山の雉が啼いているという事でしょうか。
赤飯で五月を祝ふ老い仲間 たかし
少し只事のような気がします。
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あめんぼの池面の空を泳ぎけり ほしくづ
池面の空が苦しい言い方でもっとすっきりと詠みたいところです。「水馬鳳凰堂をゆるがせる」飴山実の句です。お堂の映った池をあめぼうが泳いでいる様を詠んでいるのが一読で解ります。此処には池面などという言葉は使われていません。言いたい事は同じだと思いますが言葉に無駄がありません。また、景が大きく堂々としていると思いませんか。言葉の省略のしかた、言い回しなど良い句を沢山読んで勉強してください。
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艪の音を闇に残して鵜舟消ゆ 雅宏
「闇に残して」とあるので「鵜舟消ゆ」の「消ゆ」は不要では?
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宴終り残る幹事の花疲 泉太郎
宴会が終わり幹事は疲れました。ご苦労様と報告をしているだけの句になってしまいました。
(立)