一句を読み解く 207 大呂俳句会 投稿日:2017年2月1日 作成者: dvx223272017年2月1日 天の杵大地の臼や餅を搗く 大谷弘至 細かいところを詠んで一句をものにすることは、僥倖の力で千に三回くらいはたまわることもあるが、景を大きく詠んでものにすることは至難の業である。句の「天の杵」も「大地の臼」も餅搗をたたえた言葉、大らかでまことにめでたい餅搗の一句である。(m)