蓴菜池吟行会
きのう(6月10日)新潟県阿賀野市の村岡にある蓴菜池を吟行しました。蓴菜池に入相権を持つ地元の主婦が、今年はじめて蓴菜を採取するとのこと、小雨模様の天気でしたが、村岡についた頃は雲間から日が差していました。
蓴菜は、睡蓮などと同じように葉を水面に浮かべ、きれいな湖沼で自生します。いまごろの若芽を摘んで食用にしますが、若芽はゼラチン質で覆われているために摘みにくくなかなか根気のいる仕事です。
男たちが作った二人乗りほどの蓴菜筏に乗って、少しづつ移動しながら採取します。竹の長柄に括りつけた鎌を操って、深いところにある若芽を手繰り寄せます。取り散らかしたあとの屑から残り物を採取するのは自由とのことで、見物客の私たちも蓴菜を摘むことができました。30分ほどで一合ばかりの蓴菜を摘みました。
蓴菜は句会場で酢味噌和えにし、みんなでいただきました。
水を掻く音を静かに蓴舟 立
漂うて水の暗さのぬなはかな 栞
ぬなは舟そろりそろりと進みゆく ばんび
水揺れて蓴の影のゆれにけり 風花
蓴舟蓴のうへをすべりゆく きぬた
【蓴菜】で句にできる要素。
①きれいな湖沼に自生する。
②梅雨時の植物。
③まとめて採取することができない。ぷつんぷつんとひとつづつ根気よく採取する。
④湖面からの照り返しがきついので日焼け止め、日よけが大切。
⑤蓴舟、蓴筏は棹を操って移動する。
⑥長柄にとり付けた鎌を操って深いところにある若芽を手繰り寄せる。
⑦採取した蓴菜は一合二合と枡で量り売りする。(ちなみに一升5,000円)
⑧1分ほど茹でると真っ青になる。市販のものは薄茶色。
⑨祭など特別の日に食べるもの。酢味噌和え、酢醤油、味噌汁の具など。
(kinuta)
