一句を読み解く161 大呂俳句会 投稿日:2014年7月27日 作成者: dvx223272014年7月27日 寡婦ひとり入るる青蚊帳ひくく垂れ 桂信子 よくよく読むと擬人法の俳句であることが分かる。「青蚊帳」という主体が、ひくく垂れて寡婦を入れる、というのである。「寡婦ひとり入(はい)る青蚊帳」なら普通の表現。仕方なく蚊帳に入るような消極さが、倦怠感をかもし出している。(m)