和上にも見えてや一つ紅蓮 飴山實
和上は鑑真和上のこと。五回もの失敗の末、十年という歳月を経て日本への渡航を果たす。
蓮は泥より出でて泥に染まらずの例え通り、その清浄な花の姿は仏教の教えの象徴でもある。その紅はまさに和上の志の色。両眼に潮を浴びて失明するが、心眼はさらに大きく開かれていたことだろう。(立)
和上は鑑真和上のこと。五回もの失敗の末、十年という歳月を経て日本への渡航を果たす。
蓮は泥より出でて泥に染まらずの例え通り、その清浄な花の姿は仏教の教えの象徴でもある。その紅はまさに和上の志の色。両眼に潮を浴びて失明するが、心眼はさらに大きく開かれていたことだろう。(立)