さきがけて村の一戸の鯉幟 長谷川櫂
陰暦の端午はちょうど今の六月ころにあたり、梅雨のさなか。本来五月晴れとは鬱陶しい梅雨の晴れ間をさす。
句は新緑の山々が美しい新暦の五月の始めころの景色を詠んだもの。高いビルに囲まれた都会のものとは違い、里山の風景が鯉幟を引き立てる。「さきがけて」にひとかどの男子としての成長を願う気持が込められている。(立)
陰暦の端午はちょうど今の六月ころにあたり、梅雨のさなか。本来五月晴れとは鬱陶しい梅雨の晴れ間をさす。
句は新緑の山々が美しい新暦の五月の始めころの景色を詠んだもの。高いビルに囲まれた都会のものとは違い、里山の風景が鯉幟を引き立てる。「さきがけて」にひとかどの男子としての成長を願う気持が込められている。(立)