淡海といふ陽炎を漁(すなど)れる 長谷川櫂
淡海は琵琶湖の古称で、淡水の海という意味。現在の滋賀県、近江の国そのものも意味する。縄文弥生時代から交通路として利用される一方、そこで獲れる鮎や鱒、諸子などは都人の食卓を豊かにした。句は、琵琶湖そのものが陽炎だという。網を打ってその湖、ひいては近江一国をすなどろうという。昔から、戦略的にも重要な近江の国。信長や秀吉の夢が今も陽炎のように揺らめく。『松島』(kinuta)
淡海は琵琶湖の古称で、淡水の海という意味。現在の滋賀県、近江の国そのものも意味する。縄文弥生時代から交通路として利用される一方、そこで獲れる鮎や鱒、諸子などは都人の食卓を豊かにした。句は、琵琶湖そのものが陽炎だという。網を打ってその湖、ひいては近江一国をすなどろうという。昔から、戦略的にも重要な近江の国。信長や秀吉の夢が今も陽炎のように揺らめく。『松島』(kinuta)